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さよならニキビ。また来て美肌♡ 〜 第4回 〜

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こんにちは。
これまでニキビのできる過程やケアの方法などをご紹介してきましたが、
ニキビ対策をする上で重要な「ニキビができる原因」をよく知ることが大切です。
今回は、「ホルモンと皮脂排出との関係」についてご紹介していきます。

皮脂排出量は変化していく。

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脂腺の活動は、年齢的に大きな違いがみられます。
新生児や乳児では生後3ヵ月位までは皮脂の排出は大人なみに多いのですが、4ヵ月をすぎたころから少年期には減ります。
性ホルモンの分泌が盛んになる思春期には増え、成人では女性より男性の方が皮脂量は多くなります。
皮脂排出量は青年期から中年まで高い値を示しますが、それ以降は年齢とともに減り、老年期には排出量も少なくなります。

 

ホルモンと皮脂排出の関係。

 

脂腺の活動は年齢的に大きな違いがみられることがわかりましたが、ニキビの発生には更に、脂腺の働きに影響を及ぼす「性ホルモン」が大きく関わっています。
「男性ホルモン(アンドロゲン)」は脂腺を発達させ、その働きを活発にします。

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男女ともに、性ホルモンの分泌が盛んになる思春期頃からニキビができやすくなってきますが、女性は、性腺(精巣や卵巣)由来の性ホルモンの分泌が盛んになる思春期前から、皮脂の排出が増加します。
これは、男性に比べ早期に副腎(ふくじん)由来の男性ホルモンによって脂腺が発達・成長し、皮脂排出量が増加するからと考えられています。

このように、男性ホルモン作用の強いテストステロンの血中濃度が低い思春期前では、副腎由来の男性ホルモンが皮脂の発達と成長に重要であると考えられます。

男性ホルモン作用の強いテストステロンは、思春期には男女ともに分泌が盛んになって皮脂の排出量は著明に増加します。
但し、成人女性の場合、テストステロンの分泌が盛んになったとはいえ、その血中濃度は男性のおよそ1/10程度にすぎません。
脂腺を発達させるのにはそのテストステロンのレベルで十分であると考えられています。

 

女性ホルモンと月経の関係。

 

女性ホルモンは、ヒフの状態に影響を与えます。
女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。
詳しくみていきましょう。

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この2つのホルモンは25〜28日の生理周期で規則的な変化をします。
この変化に伴い体調やヒフの状態、精神状態も影響をうけます。

 

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特に黄体ホルモンの分泌が盛んになる排卵後から月経前にニキビができやすくなったり、悪化することが知られており、「月経前増悪型(げっけいぜんぞうあくがた)」と呼ぶことがあります。
さらに、体の不調やイライラなどを起こす月経前症候群(PMS)になる人もいますが、多くの場合、イソフラボンを摂取することにより日常生活に支障をきたさない程度にまで症状が軽減されます。

また、皮脂の排出量はホルモンからの影響の他、温度の影響も受けます。
温度が高いほど皮脂排出量は増え、低いほど減ります。

ホルモンバランスを崩さないよう、また月経周期などを参考に予防やケアをしていきましょう。
次回は「 ニキビができる原因 −角化亢進(かくかこうしん)とストレス− 」をお話していきます。お楽しみに!