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出前授業の裏側レポート

美顔師 クロ子

皆さんこんにちは。本日はスペシャルゲスト、皮膚科医みどり先生にお越しいただきました!
みどり先生は、出前授業で「紫外線と光老化」の基礎解説をしていただいています。
今回のブログは、「出前授業の裏側レポート」と題して、出前授業の経緯や当日の裏話などを直接お話しいただこうと思っています。
それではみどり先生、よろしくお願いします!

皮膚科医
みどり

皆さんこんにちは。皮膚科医のみどりです。今回のブログでは、
皮膚科学と美容をつなぐ教育活動で見えたこと
加齢と老化の違いから考える「光老化」

について、医師の目線でお話ししたいと思います。

「加齢」と「老化」。
似ている言葉ですが、その意味は大きく異なります。

加齢とは、単に年齢を重ねていくこと。一方、老化とは、加齢に伴って体や皮膚に変化が現れることを指します。この老化には二種類あります。
一つは生理的老化。遺伝や細胞の寿命により、誰にでも自然に起こるものです。
もう一つは病的老化。生活習慣や外的環境によって、必要以上に老化が進んでしまう状態です。

そして今回の出前授業のテーマである光老化は、病的老化の代表的なものです。
紫外線の影響としてシミ・しわ等が指摘されていますが、そのほかにも皮膚への影響は広く注目されています。
出典:「紫外線環境保健マニュアル2020」(環境省) https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf (2025.9.24)

ですが、光老化は「完全に避けられない老化」ではないのです。

想定と違った当日の参加者

実は準備段階では「主に保護者向けの研修で、教職員の先生方も参加される」と伺っていました。
お話しする内容としても家庭での日常ケアを中心に準備していましたが、当日は先生方が中心で、保護者の方は1名の参加となりました。

そのため当日の状況に合わせて、出前授業で話す内容を「先生方が子どもたちにどう伝えやすいか」という視点から一部調整しました。

想定していた状況とは違いましたが、結果的に教育現場に必要な視点を意識できたのは大きな収穫でした。

スライドと実演の工夫

授業の前半は皮膚科医が紫外線や光老化の仕組みを解説し、後半は美顔師が日やけ止めの選び方、塗り方を解説、実演しました。

準備段階で悩んだのは「どこまで専門的に踏み込むか」という点です。
例えば紫外線にはUVAとUVBがあり、それぞれ肌に異なる影響を与えることが知られています。
この違いを教育現場にどう翻訳するかは、大きな課題でした。

また、日やけ止めの実演では、実際に手に取って「このくらいの量」と示すことを意識しました。
先生方からは「思ったより多い」「塗り直しが大切だと分かった」という声が上がり、実演の効果を実感しました。

質疑応答で得られた気づき

授業の最後には質疑応答の時間を設けました。
先生方からは「子どもでもクレンジングを使った方がよいのか」といった質問が寄せられました。 こうした声は、まさに教育現場や家庭で実際に直面するテーマです。
現場の関心を直接知ることで、今後のプログラムづくりに活かすべき課題が見えてきました。

皮膚科医
みどり

今後につなげるために
今回の出前授業は、クロロフイル美顔教室の取り組みの一環として実施されました。
皮膚科医と美顔師が協力し、「なぜ必要か」と「どう実践するか」 をそれぞれの立場から伝えることで、理解と納得につながる時間になったと感じています。
次は保護者や子どもたちに直接伝える機会を設けたいと考えています。
その際には、今回の先生方の反応や質問を反映し、さらに実践的なプログラムにしていきたいと思います。
未来の肌を大切にしていくために、医療・美容・教育が協力し合う。
それが今回の裏側から見えてきた次のステップです。

美顔師 クロ子

みどり先生、ありがとうございました!
出前授業で実演している日やけ止めの塗り方は、動画でご紹介していますのでぜひご覧ください。

次回のブログは、先日実施しました2回目の出前授業の様子をお届けしたいと思います。
お楽しみに!

【教育関係者の皆様へ】
出前授業にご興味がありましたらぜひ一度お問い合わせください。
※現在は関東・中部地方及びオンラインでの対応とさせていただきます。

【クロロフイル出前授業の特長】
・紫外線と光老化を皮膚科医が医学的に解説
・日焼け止めの選び方や適量‧塗り方‧再塗布を美顔師が実演、生徒も体験
・営業部による「化粧とビジネスマナー」の特別講話を追加実施
・教育目的に基づいた中立的プログラムとして、学校の規定とプライバシーに配慮

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