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さよならニキビ。また来て美肌♡ 〜 第6回 〜

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こんにちは。
ニキビ対策をする上で重要な「ニキビができる原因」の第3弾。
今回は、「その他の原因や悪化に関わる因子」についてご紹介していきます。

細菌性因子

 

私たち人の身体に存在する微生物(細菌)のことを「常在菌(じょうざいきん)」と呼びます。
腸内の乳酸菌や大腸菌などが有名ですが、ヒフにも同じように常在菌が存在します。その一つが、毛漏斗(もうろと)部の常在菌「ニキビ桿菌(かんきん)」です。

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ニキビ桿菌は「遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)*」をつくりだし、毛包の壁を刺激して、角化異常を起こす事により、ニキビの赤ちゃん(コメド)を作りやすくしたり、炎症を起こしたりすると考えられています。

*遊離脂肪酸・・・脂肪の分解によって生じる脂肪酸で、他のものと結合しない単独の形で存在し、皮脂の成分がニキビ桿菌に分解されることによってできます。身近な遊離脂肪酸には、サラダオイルに含まれているオレイン酸やリノール酸があります。

また、好中球(こうちゅうきゅう)は、血液中にある白血球の一つで、体内に入った細菌などの異物を取り込んで処理する働きがあります。
この好中球が作り出す活性酸素なども、炎症をひき起こすのに深く関わっているといわれています。

 

胃腸障害

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胃腸の働きが悪くなると消化機能が低下し、栄養が充分に吸収できなくなり、ヒフのハリや潤いがなくなってきます。
便秘の場合は、腸内に食物が長くとどまるため、そこで異常発酵が起こり有害物質ができます。
それが血液を介しヒフまで運ばれるため、ニキビが悪化するようになるといわれています。

肝臓は栄養分を貯え、有害物質を解毒し、生命維持に必要な様々な働きをします。
この働きが低下すると、解毒機能が思うように働かずニキビができやすくなるといわれています。

これらはニキビの原因の一つになり得るという学説であって、
「ニキビのできている人=胃腸や肝臓の悪い人」というわけではありません。

 

ダイエット

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ニキビ桿菌は皮脂を栄養分として摂っていることから、ニキビの赤ちゃんの中に多量にたまった皮脂は、ニキビ桿菌が増える格好の環境であるといえます。
皮脂量のバランスを保ち、胃腸や肝臓に負担をかけず、そして無理なダイエットはしない事が大切です。

次回は「 ニキビができる原因 −外因性の原因①− 」をお話していきます。お楽しみに!